私の彼は4つ年上の服のセンスもいいスポーツマンです。家も裕福で華やかな生活を送っている人でした。
1年後には結婚しようと決めており、お互いの実家に足しげく通っておりました。

そんな時、私の高校の時の親友ｋに始めて紹介しました。
彼が親友ｋを見た時に驚いたのが気になりましたが、彼は社交的で男女共に沢山の友人が居るため、私の親友にも優しく接してくれました。

夏が近づいたある日、彼のお父さんが所有するバンガローに遊びに行く事になりました。
私と彼、彼の友人とその彼女の4人だと思っていましたが彼が「ｋちゃんもかわいそうだから誘おう」と言い出しました。
大人数の方が楽しい為、私も納得しｋを誘う事にしました。
彼の車に私と後部座席にｋがのりキャンプ場へ向かいます。車内でも盛り上がりキャンプ場へ着き、バーベキューや花火をして楽しんでいました。

花火の途中でｋがトイレに行くと言ったまま帰って来なくなり、心配した私たちは、ｋを探しに出かけました。
ｋは気分が悪くなりバンガローへ戻っていたとのことでした。
彼はｋを心配し、私達は戻って花火を続けていいと言い、ｋの布団を敷きにバンガローへ行きました。
私達も、ｋが心配だったため花火の火を消しバンガローへ戻りました。
バンガローの窓越しに彼がｋを抱きしめていたように一瞬見えたのですが、部屋に入るとｋは寝ていた為、気のせいだと思いました。

みんなで布団を敷き、彼が壁側で私が隣。ｋが私の隣で真中に寝ていました。
私は彼に腕枕をされ、いつものように眠りについていたのですが、彼の腕がモリモリと動いた為違和感を感じた私は眠れる事が出来ず、目が覚めてしまいました。
目が覚めた私に気付いていない彼、必死で私ではない誰かを見て腕を動かしています。
私は薄眼を開け、彼の腕が何をしているのかを確認したく反対へ寝がえりをうちました。
すると彼の手はピタリと動きを止め、私が起きていないかを確認するように一時停止し、私が寝たふりをすると彼の手が動き出したのです。
彼の手は、私の腕枕をしたまま寝ているｋの顔や唇、手などをなでまわすように触っていました。
信じられない光景を見た私は、夜ほとんど眠れず、彼がｋに触れないように何度も寝がえりをうったり反対を向いて寝付けないふりをしたり腕枕を外し、自分が壁になる事で精一杯でした。

2日目の朝、彼のｋを見る目は明らかに違いｋの事ばかり考えているようでした。
腹わたが煮えくり返る思いでしたが、気のせいだと信じたい私は、彼を問いただす事が出来ませんでした。
近くの夏祭りを見に行く予定でしたが、大雨で中止になり、正直ホッとしていました。
早くｋと離れて元の彼に戻って欲しいと。
帰りの車の中では私の気分も少し軽くなっていたのですが、彼は祭りが中止になり予定が狂ったのか、カラオケに行こう。どっかで買い物でもしようか？等々盛んに遊びを押しつけてきます。
そんな有頂天の彼を見ていると彼は運転しながらバックミラーをいつもと反対方向へ向けｋを見ながら運転し話をしていたのです。
助手席の私には見向きもせずｋに夢中になる彼の横顔を見ているのはとても辛く爆発しそうな気持ちを抑えていました。
ｋを家に下ろした後、我慢出来なかった私は、彼を問い詰め大喧嘩しました。

自白した彼は私に別れを求めて来ました。呆れた私は、こちらから結婚を白紙に戻し、彼と別れる事にしました。

今となればあのキャンプでｋが具合が悪いと帰った時にｋと彼との二人だけの時間に実際何が起きたのかは分かりません。
抱きしめ合っていたのが本当であったとしても後悔はしていません。
結局、それが原因で結婚は破断し、親友だったｋとは絶縁の関係になってしまいました。

結果彼は、すぐにｋと付き合っていました。その後、ｋとは連絡もとっていません。