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浮気調査事例

調査員 遠藤

浮気調査とはどういうものでしょうか?

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(ご依頼者様に許可を頂いた上で掲載しております)

夫が会社の女と浮気、別れを選ばなかった妻

A子は結婚5年目。30代の主婦です。子供はまだいません。

正確にいうと夫の不倫に気づいた時はいませんでした。
A子の夫は父親の経営する会社に勤め、専務という役職についています。従業員は100人以上の会社です。

 

ある日、A子の夫が職場の送別会と言って出社した日の夜、連絡がとれなくなりました。
0時を回っても連絡もなく帰宅する気配もないのです。

そんなことは今まで一度もなかったのでA子は心配で眠れませんでした。
しかし、翌朝夫はなんでもないような顔をして帰ってきたのです。

なんで連絡の一つもできないのか、問いただしても酔いつぶれて後輩の家で寝ていたというばかり。
A子は仕方なく話を終え、着替えてまた出社する夫を見送りました。

 

それから一週間後、また夫に連絡がつかなくなることがありました。
A子は夫が浮気しているかもしれないと疑うようになります。
でも、どうやって探ればいいのか。帰宅した夫のシャワー中にスマホを見ようとしましたがロックがかかっており、数回思い浮かぶ数字を入れても解除できずにあきらめました。

 

そして週末、A子は夫と買い物にでかけました。
A子の家は車が一台、普段は夫が通勤で使用している為A子が自由に使える時間はほとんどありません。

この日、A子はカーナビの履歴を見ようと計画していました。
しかし2人で出かける時はめったにカーナビを使いません。
買い物といってもいつもの店です。お店に着くといつも通り必要な物をカゴに入れレジに並びました。そこでA子は行動にでました。

「車に財布と店のカードを忘れてきた!取りに行ってくる!」

カゴを持たされた状態でA子の夫は様子を見にくることはできません。
店のカードと言ったのはオレの財布でいいと言われないため。

A子は急いで車に戻りエンジンをかけ、カーナビの履歴ボタンを押しました。
すると、二人で行ったことのない旅館の名前があったのです。
あの日泊まっていたんだ。もう深い仲なんだ。いろんな妄想が頭をぐるぐるまわり、A子はすぐにでも夫を問い詰めたい気持ちになりましたが、その気持ちを抑え店に戻りました。

カーナビ

 

それから数日後、A子はカーナビの画像を写真に撮りました。
夫が感づいて履歴を消去してしまう前に証拠をとっておこうと思ったからです。

 

そこで、前にはなかった新しい日付で見知らぬインターチェンジ(IC)の名前が残っていました。

A子はそのIC付近に何があるのか調べました。
遊園地やショッピングモールなどデートをするようなところはなく、ごく普通の住宅街になので、浮気相手の自宅が近いのではと思い、心当たりのあるものから一人の女の家を見つけました。

<夫の職場の女>

A子は夫の勤務先の住所録にそのICから自宅の近い女を見つけ、載っているアパート名からおそらく一人暮らしであろうと推測しました。

A子は夫の会社の女なら夫の父親に言いつけその女を辞めさせてもらえないだろうかと考えました。

さらにA子は夫のクレジットカードの明細を確認しました。
そこにはカーナビに残っていた旅館の名前と、さらにシティホテルの名前がありました。A子はラブホテルではなくシティホテルだというところが自分の夫がその女を大事にしているように思えて悔しくてたまらなかったといいます。

夫はA子に気づかれているとは思っていない為、明細を隠そうという気もないようで、むしろ最近はA子の機嫌を取ろうとして優しく接してきて気持ちが悪いと言っていました。
夫が浮気していることはほぼ確定しているものの、A子は信じられずにいました。

 

その日の夜、夫が帰宅してからA子は夫に訪ねてみました。
なるべく冷静に、そう思っていましたが夫は浮気しているか聞かれた途端、オレのことを疑ってるのか!と大声で怒鳴りました。
A子も今まで自分が調べたものを突き付け、説明してよ!と返します。
夫は知らねえよ!なんだよそれ、お前が勝手にやったんだろ!と理解できない言葉を並べ両手で机を力強くたたくと外へ出て行ってしまい、そのままその晩は帰ってきませんでした。

 

今までの二人の関係は悪くはありませんでした。夫は優しかったしA子もそうしてきたつもりでした。
A子は夫の浮気があるとしても離婚の決意ができずにいました。

A子は結婚してから仕事をしていなかったので、すぐに一人で生きていく想像ができずにいました。
慰謝料を手にしたとしても一時的なものだ、それより自分の気持ちがはっきり分からない、夫のことを嫌いなのか愛情があるのか分からない。でも浮気さえやめてくれたら許せるような気がすると話していました。

そこでA子は問い詰めるのは得策ではない、今の夫では逆上され離婚だと言われかねない。翌日夫が帰宅してもA子はその事には触れずに普通に過ごすようにしました。
今思うとこの時が一番つらかったようです。次々にあふれる疑問や怒りを抑えなくてはいけない。泣いたってなにも解決しない、とてもつらい時間だったとA子は話します。

SNSでその女を調べては怒りと憎しみを募らせていたといいます。
浮気されている妻からのメッセージを送ってやろうと文章を作っては送信せずにいた、決定的な証拠をつかんだらこの女から慰謝料を取ってやろうとも思っていたようです。

A子は夫が不倫をしている(かもしれない)とわかってから数か月、最初は怒り狂っていたものの、だんだんと夫の気持ちを取り戻したいという思いに変わってきました。

 

しばらくして夫が朝帰りをした日、A子は我慢できずに夫に言いました。
「浮気」という言葉は使わず「心配だよ、帰らないならそう言ってほしい」という要望を伝えました。
さらにA子は「私だってあなたが何をしてるかだいたいわかっている、でも今私がどうこう言ってもあなたは止められないでしょう、だから私はもう何も言わないしあなたを信じない!」と言うと夫は浮気を認め謝ってきたのです。

少し前から終わらせたいと思っていたんだと言いました。やはり会社の後輩でした。
A子は泣いて今までのつらかった気持ちを吐き出しました。夫はもうしないから、相手から言い寄られて断れなかったと言い、A子は、だったらその女をあなたの会社から辞めさせて、そうでなければその女からもあんたからも慰謝料を取って別れるから!と言い放ちました。

 

 

それから二か月後、その女は本当に退職させられ隣の市の同じ業種へ再就職したそうです。
そして、なんとその女は既婚者でした。A子はアパート名から一人暮らしであろうと思っていましたが、結婚し子供もいる身だったのです。ダブル不倫だということでした。
後から知ったことですが、その女の夫は暴力的でほとんど家にいないということでした。

 

それからA子の夫は浮気はもうしないと言ったのに、前ほどではないものの連絡の取れない時間があったり、その女となかなか終わらなかったようです。
A子は今まで子供をそれほど望んでいなかったが、夫との間に子供がいたら夫の心は離れなかったのだろうか、と想像していました。

 

浮気を疑い始めて一年以上経ってからA子の夫はやっと怪しい行動がなくなり、浮気の始まる前の生活に戻りました。A子も許した為、二人の関係は良好になりました。
それでもA子は時々あの女と終わったから自分のところへ戻って普通でいられる夫に腹が立ち憎いが、それでも離婚しなくて良かったと思う。自分の気持ちに矛盾を感じ戸惑うけれど、今いるお腹の子の為にもこの夫と家族になろうと思っていると話してくれました。

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