私は23歳の時に職場の上司だった17歳年上の旦那と職場恋愛の末結婚しました。

結婚後は2人の子宝にも恵まれとても幸せな生活を送っていました。

 

しかしその幸せは私が20代の時まででした。

彼は若い女性が大好きな人で、私が30歳になった頃から『老けた』『おばさんみたいになった』『肌に張りがない』等と言って私の老いを日々嘆いていました。

 

最終的には産後のおばさん体系では興奮できないと言われ、夜の営みも拒絶されるようになりました。

私は大好きな彼に自分の全てを否定されてしまい、自分がどうしようもないくらい醜い存在に思えて毎日が苦しかったです。

私が老いた事によって、彼の愛情の矛先は未婚の若い女性に向くようになりました。

最初は若い子の多いキャバクラ等に通うようになりそれで満足していたようですが、それでは物足りなくなった彼は職場の若い子に手を出すようになったのです。

 

 

私が彼の浮気に気が付いたきっかけはスマートフォンです。

それまで彼のスマホには会社の連絡以外殆ど無かったのに対して、ある時期から頻繁にスマホに連絡が入るようになったのです。

そして私が『誰と連絡を取り合っているのー？』と聞くと彼は『うるさいな。お前に関係ないだろう！』と大声を張り上げ別の部屋に行ってしまうのです。

彼のその態度に流石に腹が立った私は、彼がお風呂に入っている時に彼のスマホを覗いてみたんです。

 

無防備にもロックされていない彼のスマホには、女性とのやり取りでびっしりと埋まっていました。

私は急いで彼のスマホをUSBに繋いでメールボックスのメール全てを私のパソコンへとバックアップしました。

 

そして彼が寝た後に、メールの内容を一つ一つ確認していくと、どうやら半年程前から20代前半の会社の同僚の女性と関係を持つようになり、それから毎日のように連絡を取り合っているようでした。

 

メールには二人が仲良く寄り添っている写真や、キスをしている写真も添付されており私はそれを見た瞬間、激しい嫌悪感に吐き気を覚え私の中にあった彼への愛情は一気に憎悪へと変わっていきました。

思い返してみると丁度半年前から出張が増えて彼は家を空ける事が増えていました。

私は全てのメールを読み終えた時には既に離婚を決意しました。

次の日私はインターネットで調べた地元の興信所へ行き彼の浮気調査をしてもらう事にしました。

 

 

浮気相手の個人情報については、事前に彼の会社から配られている職員名簿を引っ張り出しておりクリアしています。

料金は2週間の利用で大体100万円くらいでした。

私達夫婦のお金管理は全て彼が行っていて、私には一切お金の管理を任せてくれていませんでしたが通帳と印鑑の保管場所は知っていた為、費用はそこから出しました。

勿論普通預金の口座からまとまったお金を引き下ろしてしまうと直ぐに彼にばれてしまう為、私は積立貯金を解約しました。

そして興信所からの結果が出るまでの1週間、私はインターネットを使って狂ったように離婚の方法について調べ続けました。

 

一週間後興信所からは料金に見合った大量の証拠が揃いました。

彼と浮気相手がホテルから出てくる所や浮気相手の家へ入る所、一緒に手を繋いで買い物をしている様子等の写真が沢山ありましたが、一番驚かされたのは、浮気相手の実家にも彼が行っていた事です。

もしかしたら、彼はいずれ私と離婚してこの女と一緒になるつもりかもしれないと思いました。

 

私は離婚に必要な書類が全て揃うと興信所で調べてもらった証拠を手にまず実家に報告しました。

彼の浮気の証拠を見た私の両親は激怒し、そのまま私を連れて彼の実家へと向かいました。

彼の両親にも事情を話すと、彼の両親は一気に青ざめそして直ぐに会社に電話をして彼を呼びつけました。

会社には、彼の母が事故に合ったと説明したらしく彼はまもなくして大急ぎで帰ってきました。

彼がいざ自分の実家に帰ってくるとそこには私と私の両親、そして自分の両親が神妙な面持ちでリビングに座っており、彼は何が起きているのかが全く把握できていない様子でした。

 

彼がリビングに入ってくるなり父は無言で立ち上がり彼に殴りかかりました、一体何が起きているかわからない状況で彼は殴られ続けており、私の両親は興奮した彼の父を止めました。

私は無言で興信所に調べてもらった証拠書類を彼に渡しました。

 

 

彼は中身を見て、一気に青ざめ『違うんだ！！俺はこの女に騙されたんだ！！』等と分けの解らない事を言っていましたが、彼の父は『この期に及んでまだそんな事を言うのか！』と再び彼に掴み掛かりました。

私は『言い訳は結構です。証拠は十分に揃っていますので。後は離婚をして頂きたいだけです。』と言うと、彼は『離婚・・・子供はどうするんだ！？専業主婦のお前がどうやって子供を育てていく！？』と言ってきました。

私は彼に対して子供の親権と慰謝料を500万円、慰謝料の請求と毎月10万円の療育費を請求しました。

そして、この場で了承してもらえないならば、弁護士を立てて裁判するという旨を伝えました。

 

私の要求に暫く彼も、両家の両親達も暫く黙っていましたが、彼の父親は『解りました。お金は息子にちゃんと払わせます。今回の事は本当に申し訳なかった。誤っても許してもらえる問題ではないかもしれないが、本当に本当に申し訳なかった。』と私に土下座をしてきました。

 

続いて旦那の母親も泣きながらその場で土下座をし、『あんたも頭を下げなさい』と旦那の頭を掴み土下座をさせていました。

私は『頭を上げて下さい。話はまだ終わっていません。慰謝料と療育費の額に納得して頂けたのなら次に離婚公正証書を作成する為に、私と一緒に公正役場に行ってもらいます。まだ日取りは決まっていませんが決まり次第連絡をします。離婚はその後です。』

そう言って私は立ち上がり、私の両親に帰宅する旨を伝え、彼の両親に頭を下げました。

彼は私がその場に座り込み、自分の置かれている状況が全く理解出来ていないような顔をしていました。

 

私は最後に『逃げようなんて思わないでね。因みに私は浮気相手の女の現住所も実家もわかってるから。もし逃げたらこの証拠を会社に持っていってばらまくからね。』

と彼に言い残し自分の両親を連れて彼の実家を後にしました。

その後私は彼から調停の申し立てをされるかと思っていたのですが、彼は私の要求全てに合意し私たちは協議離婚しました。

 

 

彼と離婚してから私は実家に住みながらシングルマザーとして２人の子供を育てています。

私は現在フルタイムで働いていますが、職場では『お子さんが２人いるようになんて見えないよ！』等とお世辞を言ってもらえるようになり、彼に『おばさん』と罵られていた日々から比べ少しだけです自分に対する自信も取り戻す事ができました。

離婚をしてからは、確かに金銭的に厳しいもの有りますが、結婚生活をしていた時よりも私の人生は充実しています。